2-2.タイム指数

投稿者: | 2022年3月1日

 西田式スピード指数について少し触れさせていただいたが、中の計算式等については、西田さんのHPを参照いただければと思います。
スピード指数の仕組み

ざっくりと、指数を作る人の定義は多少バラバラではあるものの、西田式スピード指数の場合各競馬場のコース別に「1000万(2勝クラス)」を基準として基準タイムを設定し、走破タイムと馬場指数にて走破タイムを数値化したモノ。言わば、走破タイムを能力値換算したようなモノ。
時計の掛かる馬場だと馬場指数はプラスの数値が大きくなり、時計の出やすい馬場だと馬場指数はマイナスの数値で表示され、マイナスの値が大きくなればなるほどより速い時計の出る馬場という事を示されている。
過去の走破タイムから作られた基準タイムと比較して、各レースどれぐらい遅いのか速いのかを算出し、そのレース時点の天候(雨・風など)や馬場状態、各クラスの過去の平均的なタイム指数と比較して、「馬場指数はこれぐらいだろう」というような作業。
馬場指数の設定自体はかなり主観が入る作業になるため、センスが要求される作業になる。

1990年代の後半にかけて、西田式スピード指数が雑誌やスポーツ新聞で取り上げられて、一気に広まったが、元々はアメリカのアンドリュー・ベイヤーが1970年代に出した「ベイヤー指数」が元。

日本では元競馬エイトのトラックマンだった山本尊さんがこのベイヤーの本を翻訳された、「勝ち馬を探せ」が1990年に発売され、「勝ち馬を探せ」を元に西田式スピード指数が作られたと「スピード指数の想像力」に書かれている。

「西田式スピード指数」がベースで、西田式の広告塔だった市丸さんが「タイムフィルター」を考案。
山本さんは山本さん独自で「Speed Figures」を出されていた時期もあり、

さらに山本さんはグリーンチャンネルの先週の結果分析やnetkeibaのタイム指数にも関わられている。

血統の系統図じゃないが、
● ベイヤー指数
├ 西田式スピード指数
│ └ タイムフィルター
└ Speed Figures
 ├ 先週の結果分析
 └ netkeibaタイム指数
みたいな構図じゃないかと思う。
恐らく「ベイヤー指数」や「西田式スピード指数」をベースにされた指数は他にもいくつも出されていると思うが、主流はこの辺だろう。

結局のところ、走破タイムの価値を判断するのであれば、どれを使っても同じじゃないかなと。
1つの指標でブレないで作られていれば、あまり大差ないように思う。個々の特徴やどうやって作られているかを把握していれば、問題ないと思っている。

私の場合、(恐らく)利用者数が一番多いと思われるのと、中央・地方で統一されたタイム指数になっている「netkeibaのタイム指数」を使っている。
特徴については
・中央・地方で統一されている
・西田式スピード指数では斤量が考慮されているが、斤量は考慮されていない
・出遅れや不利も考慮されていない(はず)
・馬場状態以外の強風等も馬場指数でカバーされている
・スピード指数系の弱点である、スローペースも一応補正(考慮)されている
細かいデータについては別途記載する。

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