2-4.展開

投稿者: | 2022年3月3日

 走破タイムからタイム指数で能力を測り、調教で出来を確認。その後はレースに行って馬が能力を出し切れるか…。能力があって出来が良くても展開に泣くケースもあるので、どの馬が逃げてペースが速くなるのか遅くなるのかも考える。

双馬さんに言わせると、テンのタイムはあまり重視していないので、私は間違った展開の読み方をしているのだろうが、

出走馬全体の近走脚質から、どの馬が前に行くのか前に行く馬が多いのか少ないのか。読みやすいのは、前に行く馬が少なそうなレースでの前残り。上手く行ったレースで、パッと出てくるのはあまりないが、

2016年の安田記念

2021年の京葉S

いずれも上記原稿内の通りではあるが、前に行く馬が少なくTARGETの補正タイムの画面で「逃先」フィルタで見ると
安田記念

京葉S

こんな感じで見えており、まぁ明らかに前に行く馬が少なく前残りだとわかりやすくなる。

 念のため、終わったレースのペースの判定方法についても触れておく。
1つ目の方法としては、単純にレースの前半3Fと後半3Fの差を見るという方法

これはコントレイルの生涯戦績だが、左の「R前3F」がレースの前半3F(600m)、右の「R後3F」がレースの後半3F(600m)のタイム。2021年のジャパンカップや天皇賞・秋は前半と後半を比べると、前半の方が遅く後半の方が速くなっているので、スローペースの部類に入る。一方、2020年のジャパンカップは前半「35.3」で後半「37.8」で後半の方が時計が掛かっているので、ペースが速かったとわかる。この『レースの』前半・後半は先頭を走っていた馬のタイム。なので、同じレースを走っていた馬は全部同じ時計になる。
レースが終わった直後やパッと確認するにはこの方法で問題ないように思う。

2つ目の方法は1つめの方法だと単純にコースによって前半が速くなる傾向のあるコースもあるため、細かく見るならそのコースの過去の平均前半3F・後半3Fと比べてみて、どの程度遅かったか速かったかを見る方法もある。
これは予め、同コースのデータを集計(平均値)を出しておいて、その平均値と比較するという方法。
ただ、これをやり出すとコース×クラスまで見た方が良さそうで、そうなってくると条件によってはサンプル数が少なくなってくるという問題もある。

3つ目の方法として、後半3Fとそれ以外のラップを分けて、それ以外の部分を3F(600m)換算したモノと比較。手法としては1つ目の方法に近いが単純な引き算ではなくバランスで見る方法。
実はこの方法で算出した値を7つに分類し、ペースも
 SSS:超スローペース
 SS:スローペース
 S:少し遅めの平均ペース
 M:平均ペース
 H:少し速めの平均ペース
 HH:ハイペース
 HHH:超ハイペース
の7段階に分けて見ている。ざっくり3段階に分けると
 スロー:SSS・SS
 平均:S・M・H
 ハイ:HH・HHH
というような感じになる。

どれか1つの指標で見続ければ、どの方法でも問題はないとは思う。

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