3-3.レース前の状態で考える

投稿者: | 2022年11月18日

AIを使った予想の考え方に近いのかもしれないが、競馬の場合騎手・調教師・種牡馬・母父・生産者・競走馬自身・コースなどなど様々なデータが集計されて統計(着度数)データが作られている。レースが終わった後の結果なので、中央だとTARGETととかを使えば割と簡単に調べる事ができる。
ただ、じゃぁ実際に予想する時に、どのデータを重視すれば良いのか困る事が想像される。そこで、レース前の状態で様々なファクターの1位はどれぐらいの成績なのか?を調べてみた。

1例になるが、これは門別競馬の騎手別の成績。

項目1着2着3着4着以下合計勝率連対率複勝率単勝回収複勝回収
騎手全体連対率6165014812034363217.0%30.8%44.0%76.2円74.6円
騎手芝・ダ別連対率6175024812039363917.0%30.8%44.0%76.1円74.6円
騎手競馬場別連対率6045075302176381715.8%29.1%43.0%68.5円74.4円
騎手回り別連対率8978017873943642814.0%26.4%38.7%71.7円72.2円
騎手斤量別連対率6425044592030363517.7%31.5%44.2%79.7円72.8円
騎手出走頭数別連対率5904954792063362716.3%29.9%43.1%74.0円74.0円
騎手季節別連対率6065054972041364916.6%30.4%44.1%76.1円75.2円
騎手距離別連対率5834994902056362816.1%29.8%43.3%69.0円73.2円

先に断っておくと、勝率・連対率・3着内率と3つあるが、レース前の時点で勝率1位・連対率1位・3着内率1位それぞれで出してみたが、基本的にはどれも同じだったので、真ん中の「連対率」を採用した。
見方としては、門別のレースにおいて、レース前に騎手ごとのその時点での生涯の連対率を出し、生涯連対率1位だった騎手を買い続けるとどうなるか。というデータで表の通り、連対率1位の騎手を買い続けると勝率17.0%・連対率30.8%・3着内率44.0%・単勝76.2円・複勝74.6円になるというのが、表の示すもの。
同じ指標で中央のデータも集計したので、芝・ダート別の成績も出てしまっているが、レース前に騎手ごとのその時点での芝・ダート別での生涯連対率を出して1位だった騎手を買い続けたら…が「芝・ダ別」。門別はダートしかないので、ほぼ生涯戦績と同じ。
「競馬場別」はそのままで、門別・盛岡・水沢・浦和・……・高知・佐賀と競馬場ごとに騎手の連対率を算出し、上記の場合門別競馬場での連対率1位だった騎手を買い続けたら。

「回り」は右回り・左回りでの連対率1位、「斤量別」も同じぐらいの斤量での連対率1位、幅は
・51.0kg以下
・51.5kg~53.0kg
・53.5kg~55.0kg
・55.5kg~57.0kg
・57.5kg~59.0kg
・59.5kg以上
の6段階。地方では出てこない斤量も含まれているが、中央も想定してこの幅にしている。
「出走頭数」もそのままで、頭数別、多頭数のレースでどうなのか・少頭数のレースでどうなのか。こちらも幅は
・8頭以下
・9頭~13頭
・14頭以上
の3つで区分。同じぐらいの頭数の時に1番連対率が高かった騎手を買うとどうなるのか。

「季節」「距離」も同様に同じ季節での連対率1位を買うとどうか、同じぐらいの距離で連対率1位の騎手を買うとどうなるか…というもので、それぞれ
・春(3・4・5月)
・夏(6・7・8月)
・秋(9・10・11月)
・冬(12・1・2月)

・1149m以下
・1150m~1399m
・1400m~1699m
・1700m~2000m
・2001m~2499m
・2500m以上
で算出。

とりあえず出してみてどういう状況なのかを見てみたかったというのが一番大きいが、勝率に関しては17.0%が最も高く14.0%が最も低く、数パーセント差があるという程度。これを大きいと見るか小さいと見るか…。
単勝回収値・複勝回収値についても最大で79.7円、最小で68.5円こちらは10円近く差がある。じゃぁどの指標をアテにすれば良いのか…と思った時に、各データ一長一短あるので、重み付けしてしまおうと。
↑の門別の騎手別の場合、

項目連対率比率
騎手全体連対率30.8%1
騎手芝・ダ別連対率30.8%1
騎手競馬場別連対率29.1%0.945
騎手回り別連対率26.4%0.857
騎手斤量別連対率31.5%1.023
騎手出走頭数別連対率29.9%0.971
騎手季節別連対率30.4%0.987
騎手距離別連対率29.8%0.986

というような感じで重み付けを変え、さらに騎手だけでなく、調教師・種牡馬・母父でも同様に点数化して集計。
そこからさらに、門別の騎手・調教師・種牡馬・母父でレース前1位だったものを買い続けるとどうなるかを集計したのがこちら
項目1着2着3着4着以下合計勝率連対率複勝率単勝回収複勝回収
騎手全体5114273911670299917.00%31.30%44.30%77.9円75.0円
調教師全体7295434331716342121.30%37.20%49.80%73.6円78.8円
種牡馬全体5894113811674305519.30%32.70%45.20%64.9円74.1円
母父全体4854223411817306515.80%29.60%40.70%69.8円72.5円

門別の場合、種牡馬成績よりも調教師成績を優位にした方が当たる可能性は高くなるが、期待値としては騎手を重視というのが良さそうというのがわかってくる。地方の場合、中央のようにいろんな競馬場で走らせる事は少ないので、ご当地で強い方というのかと思う。

以下表だけになってしまうが、競馬場ごとのデータを載せておく。
門別競馬場
盛岡競馬場
水沢競馬場
浦和競馬場
船橋競馬場
大井競馬場
川崎競馬場
金沢競馬場
笠松競馬場
名古屋競馬場
園田競馬場
姫路競馬場
高知競馬場
佐賀競馬場

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